this page 【iPhoneで自炊書籍を読む】


前のページにて、「MeTilTran」でどんなデバイスでも読みやすくPDFに変換できることをご紹介しました。
スマートフォンのような液晶の小さいデバイス用に変換することももちろん可能。

でも・・・。 正直、変換には時間がかかるし、最適な設定を見つけるのは一苦労。
iPadやKindleは持ってない、もしくは持ってても重たいからそんなに持ち歩けないって方に朗報です。
すごくカンタン&快適にiPhoneで自炊ファイルを読めるアプリがリリースされています。


iPhoneで自炊書籍を読むということ


このサイトは基本的には電子書籍リーダー、もしくはタブレットで読むことを想定して書いてきました。
が、それらを持っているひとよりもiPhoneを持っている方の方が何倍もたくさんいるはず。
(むしろタブレットを持っているようなひとはiPhoneも持っている確率がかなり高いですね。)

タブレット等が6インチ〜10インチなのに対し、iPhoneは3.5インチ
文庫本を50%縮小してコピーするとちょうどiPhoneサイズになる感じです。単行本なら40%くらい?
そのままのスキャンデータをiPhoneで読むのは不可能に近いのは明らかですね。
ピンチして拡大して読むにしても、上下左右に動かしながら読むのはかなりのストレス。

iPhoneアプリとして販売されている電子書籍は文字のサイズ、行間等をある程度自由に設定して、読みやすいサイズにして読むことができます。
読みながら設定を変更することももちろん可能です。

文字情報ゼロで画像データのみで構成された自炊ファイルで同じことができれば夢のようなのに・・
とため息をつきつつ、iPadでの自炊ファイル読書生活をする日々でしたが。

なんと。
この夢のような機能を実装したiPhoneアプリがあるのです。

「bREADER – 青空文庫」

bREADER – 青空文庫 (¥350)App
カテゴリ: ブック, エンターテインメント
販売元: INFOCITY, Inc. – INFOCITY, Inc.
☆価格は記事執筆当時のものです。購入の際はお確かめ下さい。


とにかくダウンロードしときましょう。

※コミック・雑誌・レシピ本などの写真や絵がメインの書籍はこの記事にはあてはまりません。
 小説・新書等の文字の本を対象としてますので、ご了承下さい。


bREADERの機能


「bREADER – 青空文庫」には名称のなかに「青空文庫」が入っているので、青空文庫を快適に読むことができるのが主な機能なのかと思いがち。 思いがちっていうかそれも正解ですが、同じようなアプリはけっこう他にもあります。 bREADERの最もすごいところはそこではありません!
画像の中にある文字を1つずつ解析して、行変えを行ってくれるのです。
しかも文字の大きさもピンチイン/ピンチアウトで自在に変更できて、その都度リアルタイムで行変えを自動でサイズに合わせて変更してくれます。
「MeTilTran」のリアルタイム版と言えばわかりやすいでしょうか。
ほぼ、通常の電子書籍アプリと同じような操作性で読むことができてしまうのです。

実際のiPhone画面を見てみましょう。(クリックで大きい画像になります)
今回は恩田陸さんの「ユージニア」を使ってみました。
著作権的にビミョーですが、ま、1ページだけだから許してね。

   

   


行変えが自動で変わって行くのがわかると思います。
通常の電子書籍だと当たり前ですが、元が画像の自炊ファイルでこれができるアプリはこれだけのはず。
素晴らしいですね。
自分で一番読みやすいサイズに設定しちゃいましょう!!

私はセピア色に設定しているので、全体が茶系のカラーになっています。
その他に通常の白黒やブルーっぽい色味の画面など5種類のカラーの切り替えができます。
元が画像なのにすごいよね!!!

ちなみにルビ等の認識が怪しいなと思ったときは、元のスキャン画像に切り替えて確認することもできますよ。



手順


この夢のようなアプリ「bREADER」ですが。
残念ながらiPhoneに自炊データを入れただけでは、上記のような読み方はできません。
iPhone上の「bREADER」そのものには画像を解析する機能はありません。
パソコン上で事前に自炊ファイルを解析してからiPhoneに移す必要があります。

と言っても手順はチョー簡単!
実際にやってみましょう。


@bREADERの作者さんのサイトから解析ツール「brc」をダウンロードします。
 もちろん無料。Windows用とMac用とふたつあります。
 これ以降の説明はWin版を使っていることをご了承ください。
 こちら→http://vtns.wordpress.com/brc-1/

Aダウンロードしたファイルを解凍すると中に「brc.exe」というファイルがあります。
 読みたい自炊小説のzipファイルをこのbrc.exeにドラッグしましょう。
 そうしたらこんな感じの↓黒い画面が出て解析してくれます。終了すると勝手に画面は閉じます。


Bこれで解析完了!
 これだけで自炊zipファイル内に「d.brd」という解析ファイルが追加されてます。
 解析済みzipファイルをiPhone上のbREADERに取り込むだけで、完璧な電子書籍として読書が可能です。


すごいでしょう?カンタンでしょう?
iPhoneに解析済み自炊データを移すには、オーソドックスにiTunesで同期を行う際にファイルを登録することもできますし、Dropboxを利用してネットからダウンロードできるようにする方法もあります。
Dropboxは出かけに同期している時間のないときや、PC接続がめんどくさい場合に重宝します。
(ただし、自炊データは50Mを超えることも多く、ダウンロードに時間がかかったり電池消耗が大きかったりしますので要注意です。)

iPhoneへのデータ登録はわたしのブログのbREADER紹介記事に画像つきで説明してます。
こちら→http://satoko-kimura.com/blog/2012/02/11/breader/


注意


■使えるデータの種類■

brcで解析できるのはjpeg画像かpng画像でできたzipファイルのみです。
PDFにしちゃった場合はjpgに分割・書き出しをしてzipファイルを作り直しましょう。

PDFにしちゃったデータをjpg画像ファイルに変換するやり方を簡単に説明します。
ScanSnapを持っている方はAcrobatを持っているはずなので、Acrobatでのやり方です。

  1.任意の場所(デスクトップとか)に画像書き出しフォルダを作成しておく
  2.PDFをAcrobatで開く(Readerで開かないようにね。)
  3.「ファイル」→「書き出し」→「画像」→「jpeg」でさっきのフォルダを指定して「保存」

これでしばらく待つと1ページごとにjpeg画像ファイルに分割されて保存されてます。
あとはこれをまるごとzipに圧縮すれば問題なし!

■その他■

・変則的に目次だけが横書きになっているようなところは、うまく認識しません。
 が、その場合は元の画像を見ることができるので、そこだけ切り替えましょう。

・注釈の段が下の方に最初から分かれているようなレイアウトはうまく認識しませんでした。
 ま、そういうものは諦めましょう。
 (新書等の普通の2段組は認識できるみたいですよ!)

・スキャンされた画像があまりにもナナメだと認識がうまくいかないらしいです。
 私の経験上ScanSnapで普通に読んでればあんまり問題ないと思います。
 画像がナナメでうまく行かない場合は、eTilTranという無料ツールがおすすめ。

■最後に■

これで、iPhoneで自炊した小説を快適に読めるようになりました。
導入3日ですでに2冊も読んじゃいました。
大きく読書ライフを変えること必須。iPhone&ScanSnapユーザーは絶対試してみて!!